コストセンターとICTソリューション
コストセンターとは、費用は発生するが収益を生まない部署を言います。
具体的には、経理処理、給与計算、売上集計をする部署などがコストセンターになります。
もっとわかりやすく言うと、派遣社員が多く働いている部署がコストセンターです。
例えば、給与計算の部署がどんなに給与計算をスピーディーにこなしても、会社に収益をもたらすことはありません。
給与計算の部署が会社に貢献する唯一の方法は、給与計算にかかるコストを減らすことです。
コストセンターは収益を上げることができないのですから、
企業のコストセンターに対する投資は、コストを下げることを目的に行われます。
正社員から派遣社員に切り替えるのも、コストを下げるために行われるのです。
(厳密にはコスト削減だけではないのですが、大きな目的はコスト削減のためです。)
ですから、コストセンターへのICTソリューションの導入も同じです。
ICTソリューションを導入することによって、どれだけコストが下げられるかがポイントとなります。
ということはつまり
ICTソリューションの導入を検討している企業の関心はコスト削減ですから、
あなたがICT企業のキーマンに、コスト削減の点をわかりやすく提案でき、 お客様の期待を超えられれば、コンペに勝つことが可能です。
もしあなたが、ICTソリューションの導入を検討している企業の担当者であれば、
あなたの期待を読み取り、コスト削減のポイントを正しく読み取った提案書を提出してきたICT企業とお取引するのがよいでしょう。
もともと事務処理系のコンピューターは、給与計算などの業務を効率化するために作られてきました。
ですからコンピューターにとって、業務の効率化、コストの削減は得意分野です。
ただし、当たり前ですが、あなたの会社がもし社員数名の小さな会社であれば、 コンピューターを導入するより、電卓で計算したほうが効率的な場合もあります。
コンピューターを導入すると初期費用は当たり前ですが、 導入後も壊れた場合に迅速に対応してもらうための、 保守料などの費用が意外とかかります。
小さな会社だと、コンピューターを導入し業務が効率化するどころか、 コンピューターに振り回されたりと、返って効率が悪くなることもあります。
コンピューターを導入する際は、十分に検討してください。